65歳パソコン教師の日記 NO.1139 (2003.06.09)


【違法コピーソフト】

 読者の方から一通のメールが転送されてきました。それは、メール専門広 告代理店と称するところから送信されたメールで、内容は違法コピーソフト の宣伝です。

 そこには、人気のある高額ソフトが網羅されています。ほとんどが一万円 以下です。数万円、十数万円もするソフトは、欲しくてもなかなか買うこと が出来ないのが普通です。それが数千円、一万円で手に入るのなら、違法だ と承知をしていても買う者が後を絶たないのでしょう。

 違法コピーソフトについては、私も数ヶ月前からマガジンの記事にするた めに調べを続けていました。調べを進めていく内に、これは重大なことだと 感じてマガジンに書くのを躊躇していました。

 単に違法コピーソフトを買うだけではありません。買った者の中にはそれ をコピーして売る側に回る者がいるのです。これでは鼠算的に犯罪を犯す者 が増えていくのではと心配になりました。

 簡単に金儲けが出来るのなら、悪いことでもやってしまうという若者が増 えています。いいえ、これは若者だけではありませんね。最近の日本人には そのような風潮が目立ちます。

 以前は友達間でソフトCDを貸し借りして、自分のパソコンにインストー ルするという類でしたが、CD−RWドライブの普及により、簡単にコピー をすることが出来るようになりました。

 ソフトを違法コピーして売る者が後を絶ちません。販売ルートはインター ネットです。「オークション」という便利なものがあります。ホットメール などの匿名アドレスを使っていますから、身元がばれることはないのでしょ う。

 問題は代金を受け入れる預金口座です。ところが、預金口座もインターネ ット上で売られているのですから驚いてしまいます。犯罪者にとってインタ ーネットは格好の場なのです。

 違法コピーされるのは数万円から十数万円もする高額なソフトが多いよう です。CD−Rは一枚百円以下です。これにコピーするだけで数千円から一 万円で売ることができるのです。最近のCD−Rドライブは書き込み速度が 速いですから、百枚くらい簡単に連続コピー出来ます。

 コピーするには元になるソフトCDが必要です。アドビの「Photoshop7.0」 の実勢価格は「\96,000」もします。 ところが、違法コピーなら一万円以内 で買うことが出来ます。違法コピーソフトを買った者がこれをコピーすれば、 買い手が即売り手になってしまうのです。

「MS Windows XP」と「MS Office XP」では30日以内にライセンス認証を 受けなければ使用できなくなる「アクチベーション」が採用されています。 これによって、違法コピーCDからパソコンにインストールしても、ライセ ンス認証を受けることが出来ませんから30日で使えなくなります。

 これらのソフトには、一般に市販されているもの、パソコンメーカーがプ リインストールしたもの、自作パソコン用のOEM版がありますが、これら の他に教育機関や大手企業などが大量のパソコンにインストールするための 「ボリュームライセンス版」というものがあります。

 ボリュームライセンス版は、ライセンス認証を受ける必要がないので、違 法コピーしたCDから複数のパソコンにインストールして使うことが可能で す。「MS Windows XP」と「MS Office XP」は、 この種のコピーが大量に出 回っています。

 これらを正規品のように偽っていますが、オークションなどに出回ってい るボリュームライセンス版のすべてが違法コピーといっても良いでしょう。 ソフトメーカーは撲滅に躍起となっていますが効果はないようです。

 学生など若い人の中には、悪いことだとは承知していても、あまり罪の意 識を持たずにやっている者がいるようですが、これは紛れもない犯罪です。 月に数十万円も稼いでいる高校生もいるそうです。金遣いが荒くなったと感 じたら要注意です。