65歳パソコン教師の日記 NO.1200 (2003.08.23)


 高校野球は、今期限りで勇退される70歳の木内監督が率いる「常総学院」 が優勝して花道を飾り、大会の幕を閉じました。今大会も木内監督の采配は 見事でした。全国制覇3回の木内監督にはもっと続けて欲しいという思いも ありますが、「長い間ご苦労様でした」と労いの声をかけてあげたいと思い ます。

 今日で創刊から3年8ヶ月が経ち、1200号となりました。これを機に、 パソコンのハードについても書こうと思っています。パソコンの自作のため だけではなく、パソコンの仕組みを知ることによって、パソコン全体の知識 がアップすることを期待しています。

 テレビやビデオなどの家電製品は構造を知らなくても操作方法を覚えれば 使いこなすことが出来ますが、パソコンの場合は本体の構造を知ることが使 いこなすために必要なことですし、上達の早道でもあります。

 パソコンは、本体・ディスプレイ・キーボード・マウスが基本構成です。 ディスプレイ・キーボード・マウスは家電製品と同じで、操作方法を覚える だけでOKですが、重要なのは本体です。その構成は、ケース・マザーボー ド・CPU・メモリ・ハードディスク・フロッピー・CD−ROMが基本で す。

 パソコンの仕組みを知らずに操作方法だけを覚えても、それは丸暗記と同 じようなものですから応用が利きません。私が開催するパソコン入門講座で は、パソコンの仕組みを理解して貰うことから始めています。

 でも、文字や言葉だけではなかなか理解出来ません。「百聞は一見に如か ず」と言うように、パソコン組み立ての実習が効果がありますが、マガジン で実習というわけにはいきませんので、数回に亘って本体の組み立ての手順 を書きながら、ハードについての説明をしていきます。

1-A.
マザーボードを取り出した袋を平坦な所に敷き、その上にマザーボード を置きます。
静電気は電子部品を破損する虞がありますので、ドアノブなどの金属部 分に触って体に帯びた静電気を逃がしてから作業に取り掛かります。 マザーボードは基本的なパーツを実装した基板で、全てのパーツや周辺 機器を接続します。マザーボードによって、搭載するCPU・メモリ・ ハードディスクなどが決まります。 マザーボードには「タワー型ケース」用の「ATX」と 「マイクロタワー 型・スリム型ケース」用の「Micro ATX」用があり、現在はそれぞれに 「Socket 478」用と「Socket A」用があります。

最近のマザーボードには、サウンド・USB・LANなどの機能が搭載 されており、VGA・IEEE1394・RAIDなども搭載されてい るものもあります。

1-B.
マザーボードにCPUを装着します。(例:Socket 478)


CPUソケットのレバーを外側へ押して上へ引き起こし、→CPUの向 きを合わせて嵌め込み、→レバーを元に戻します。

CPUは入出力機器を制御してデータを受け取り、それに演算などの処 理を加えて出力するコンピュータの中枢部分で、主な種類は下記の通り です。

インテル(Socket 478).....ペンティアム(Pentium)/セレロン(Celeron)
AMD (Socket A).......アスロン(Athlon)/デュロン(Duron)

マザーボードに搭載されているチップセットとCPUとを結ぶバス(回 路)を「FSB」といい、この速度によって搭載するCPUが決まりま す。CPUは上位互換ですから、533MHz のCPUは、400NHz のFSB にも対応します。

インテル(Socket 478).....400/533/800MHz
AMD (Socket A).......266/333MHz

1-C.
CPUクーラーを装着します。(例:Socket 478)


CPUクーラーは、金属のヒートシンクと電動ファンで構成され、固定 用フレームで装着します。

ヒートシンクに熱伝導シートが貼られていない場合は、CPUのコア部 分に米粒大のシリコングリスを塗布します。

ヒートシンクの向きを合わせて、ソケットの周囲にあるリテンションキ ットに中に入れ、→固定用フレームの四隅を均等に押し下げて、四隅の ツメをリテンションキットの穴に引っ掛け、→2本のレバーを同時に反 対側へ押し倒して固定します。→電動ファンの電源ケーブルをマザーボ ードのCPUファン用コネクタに接続します。

CPUは動作時に高熱を発し、熱暴走を起こしたり、最悪の場合はCP Uが破損してしまいますから、放熱のためのヒートシンクとファンが不 可欠です。これらはCPUに付属していますが、放熱効果が高く音が静 かなものを別途購入して装着することも可能です。

1-D.
メモリを装着します。


メモリスロット両端の白色のツメを外側に押し開きます。→メモリの切 り欠きで向きを確認して垂直に挿し込みます。完全に挿し込むと両端の ツメが戻り、メモリの切り欠きに食い込みます。

マザーボードにはメモリスロットは複数あり、挿す順番が決まっていま す。マザーボードに「DIMM1」「DIMM2」のようにプリントされています から、若い順番から挿していきます。

メモリには色々な種類があり、現在の主流は「DDR-SDRAM」です。 普通 は1枚で用いますが、「RDRAM」や最新の「Intel 875/865」系チップセ ットを搭載したマザーボードでは、同じメモリを2枚セットで用います。

「Windows 95」の頃のパソコンには、72pin の「SIMM」が使われていま した。「SIMM」は2枚セットで用います。 その後「SDRAM」になり、現 在の「DDR SDRAM」と進化してきました。

この3種のメモリは形状が異なり、互換性はありません。メモリを増設 する際には、ご自分のパソコンがどの種類に対応しているのか確認する ことが必要です。

更に「DDR SDRAM」には下記の種類があります。 スペック表記方法には メモリチップとメモリモジュールの二通りあります。例えば「DDR333」 と「PC2700」は同じものというわけです。


メモリチップメモリモジュールデータ転送速度
DDR200 PC16001.6GB/秒
DDR266 PC21002.1GB/秒
DDR333 PC27002.7GB/秒
DDR400 PC32003.2GB/秒


どのメモリを用いるかは、マザーボードに搭載されているチップセット とメモリスロットを結ぶ「メモリバス」によって決まります。メモリは 上位互換ですので、例えば「DDR333」のメモリは「DDR266/200」のメモ リバスにも対応します。ただし、メモリバスの速度で頭打ちになります。

■次回は、マザーボードを本体ケースに取り付けるところから始めます。