65歳パソコン教師の日記 NO.1239 (2003.10.08)
昨日のマガジンで「アプリケーションとレジストリ」の関係について書き
ました。他のパソコンにインストールしたアプリケーションをフォルダごと
新しいパソコンにコピーしても駄目だということです。
次のようなご質問を頂きました。「他のパソコンのCドライブにOSとア
プリケーションをインストールしている場合、Cドライブをそっくりコピー
するか、ハードディスクを新しいパソコンに乗せ換えたらどうでしょうか?」
これも駄目なのです。パソコンによってマザーボードやデバイスが異なり
ますから、バイオスの設定やデバイスドライバを更新インストールしなけれ
ばなりません。 まして、古いパソコンが「Windows 98/Me」で、新しいパソ
コンが「Windows 2000/XP」なら、他にも色々な問題が発生します。
ここで「Windows」の起動プロセスを書きましょう。
- パソコンの電源を入れる。
- バイオスが起動して、→メモリチェック、起動デバイスの選択、CPUや
メモリの動作設定、グラフィックボードの優先設定などが行われます。
- ハードディスク内のマスターブートレコード(MBR)を確認します。
マスターブートレコードは、ハードディスクの先頭セクタにあるパーティ
ションに属さない領域で、各パーティションの情報や起動ドライブの設定
が保存されています。
- ブートセクタとカーネルローダーで、カーネル(ウィンドウズの本体)を
起動する準備を行います。
- ※
- 「Windows 95/98」の場合は、ブートセクタとカーネルローダーの間に
MS-DOS の起動処理が行われます。
- カーネルが起動、→ドライバソフトの初期化、DLLファイルやサービス
などの読み込みが行われ、ログオン画面が表示されます。
- デスクトップが表示され、→常時起動アプリケーションの起動が行われま
す。
このように、最初にバイオスが起動しますが、古いパソコンと新しいパソ
コンでは、バイオスのメーカーやバージョン、および設定が異なりますから、
最初から躓いてしまいます。OSもアプリケーションも正規の方法でインス
トールすることが必要です。