64歳パソコン教師の日記 NO.827(2002.6.7)


 昨日の「コンピューター」と「コンピュータ」について多数のご意見が寄 せられました。私は、はなから「コンピューター」が正しい表記方法だと思 っていましたので気楽に書きましたが、慌てて調べてみると、この問題はこ れまでにも様々な分野で議論されてきたようです。

 話し言葉や一般的な表記方法では「コンピューター」が主流ですが、工学 系・技術系では「コンピュータ」を使っているということのようです。でも、 話し言葉と異なるというのは違和感がありますね。

 日本新聞協会では、「コンピューター」のみを記事の統一表記とし、「コ ンピュータ」とはしないことに決めています。

 共同通信社では、 英語の語尾の [-er]、[-or]、[-ar] などは、長音符号 「ー」で表すのを原則とするとし、例外として、エンジニア、ジュニア、ト ランジスタ、ワイヤの4例を挙げています。

 文部省の「外来語の表記」では、国語審議会の答申を受け、長音は原則と して長音符号「ー」を用いて書くとし、注として英語の語末の [-er]、[-or]、 [-ar] などに当たるものは原則としてア列の長音とし、長音符号「ー」を用 いて書き表す。ただし、慣用に応じて「ー」を省くことができると内閣告示 しています。

 これには、理学系が主張する「ター」と工学系が主張する「タ」を両立さ せたという経緯があるそうです。また、文部省では、学術用語を決める学術 審議会と国語表記を検討する国語審議会とが別々に作業をしており、そんな ところにも問題があるようです。

 工学系・技術系の表記法には、語尾の長音符を略すという慣習があり、こ れが「タ」を採用する日本工業規格(JIS)用語の基になりました。


 ヘミングメイト会員の古林さんは、英文学教授というお立場から、英語の 発音に関してご意見を寄せられましたので、その一部をご紹介します。

 英語の発音に正確な表記にするならば「コンピュータ」にすべきだと思い ます。
 これは語尾が [-er]、[-or] についてですが、英語の [computer] の発音 は、アメリカ英語だと [k∂m"pju;t∂r]、イギリス英語だと [k∂m"pju;t∂] となります。
 この語尾は実は短母音です。長母音であれば歴史的にみて、おそらくここ にアクセントが来るはずです。 そうすると [-er] にアクセントが来て、語 尾が強く発音されていたはずです。

----------------------------------------------------------------

■HTML形式バックナンバー No.811〜No.820 までを、ヘミングメイト会  員 No.239 hitomi さんに作成して頂き、本日アップロードしました。